スタート時期との関係

♦4・5年生からスタートする場合
志望校の出題傾向に合わせた絞込みはまだせずに、一通り全ての分野・事項を導入するのが得策でしょう。志望校は生徒の成績や通学の便や経済事情によって変化することが予想されますから、この時期から絞るとあとで選択の幅が狭くなってしまうことを恐れます。また、それぞれの教科の各事項はそれぞれ密接に関連していますから、学科の本質的な理解を妨げることにもなりますのでお勧めしません。
ただ、学習を進めていく過程で、ある程度志望校の傾向を知っておいたほうが当該項目の重要性を意識して進めることが出来るので(生徒の学力や項目の難易による取捨選択)好ましいです。たとえば、俳句の季語は出ないのにあまり細かく覚えさせることはないでしょう。この場合も、広く多くの学校の出題傾向を熟知した指導者にアドバイスを求めたほうが良いでしょう。
せっかく早い段階から学習するのですから、なるべくいろいろなことをはしょらずに学ばないともったいないですし、中学、高校と学習を進めていく上でも有利です。

♦6年生からスタートする場合
準備時間が長くはありませんから、志望校のレベル・出題傾向を考慮し、入試日より逆算して、今必要なことを効率的に学習していく必要があるでしょう。今やる必要のない発展的な事項や、当該志望校には出題されないと判断される事項は、いったん省略することも必要でしょう。
ただ、志望校が明確に決まっていても、直前期までの学習がスムーズに進まなかったり、何らかの事情変更がある場合は非常に多いので、やはりそのほかにも2,3校は受けるものとして準備を進めたほうが良いでしょう。ある特定の学校以外なら公立へ行くと決めてしまう場合は別かもしれませんが、それでも都立という選択肢があり魅力的ですし、その場合の準備程度は頭に入れておいたほうがと思います。

過去問をどう使うか

6年生の夏休みが終わるころからスタートすることになると思います。
それ以前に、各項目の導入が済んで解けるようになった問題の類題を過去問からピックアップして解かせてみるのは、モチベーションの観点から有効です。

得意不得意や志望順位、科目によってやり方も違ってきますが、一般的に言えば、算数は志望下位校から順に解いていくのが良いでしょう。第一志望のものは10年分(ない場合は古本を探しましょう!!!)、2周します。理科も下位からやったほうがいいですが、2周やる必要はないかもしれません。国語と社会は、時間がなければ上位校からでかまわないでしょう。社会は地理や時事問題は変化が大きいので3年分、とする塾もあります。理科と社会の始めて知った知識事項は対策ノートにまとめておきましょう。
過去問は、解答用紙をコピーして行い、採点したらノートに貼り付けてやり直しのノートを作りましょう。問題に対する意識が高まります。
2月1日までの時間を逆算して計画的に進めることがとても大事です。

志望校別


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