代表紹介

1990年代、バブル経済以降の日本社会は構造的に大きく変化しました。

それ以前は高度経済成長期から続く経済発展に伴い人口も増え、「受験戦争」という言葉があったくらいし烈な競争が受験界でも行われていました。それがそのころ学生だった生徒たちの一部の心に暗い影を落としたことは指摘されているとおりで、人間関係を上手く結べずに不登校や引きこもりのような社会現象になって、90年以降の縮小期に露顕しました。また、この間いわゆる発達障害についても認知が進み、その学習上のハードルも少しずつ理解されていくようになりました。

「受験戦争=悪」という単純な事ではありません。競うこともとてもすばらしいことです。しかし経済状態が不安定になってきている今日、中学受験が盛んになってきていることからもわかるように、再び子供たちの進路に不安をもたれる方が増えているように思います。

私は自閉症児の学童保育からスタートして、一貫して教育畑を歩んできました。学校のみならず各種のスクールや、塾、予備校での勤務、あるいは家庭教師としての仕事を通じてより良い教育のあり方を考えてまいりました。最近、学費の面で相談を受ける機会が増え、経済格差が学力格差になっては良くないのではないか?と思うようになり、2011年の大震災を契機に研究会を立ち上げるに到りました。

どんな子も一人一人が充実した一度しかない学生生活を送り、その後の進路を「自分らしく」選択していくために、微力ですが何かできることはないかと考えております。

代表略歴

家庭教師 調布 薄井 晶

 都立戸山高校、東京大学教養学部卒
 米シラキュース大学大学院休学
 自閉症児の学童保育施設長。
 塾教師、日本語学校教師、予備校校舎長、家庭教師
 などを経る。
 2011年進路問題研究会設立

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