都立高、国・私立上位校、内部進学で状況が異なります。
都立高の場合は、やはり中学校の定期試験対策をきちんとして内申点を確保しておく必要があります。その延長上に入試を準備したほうが効率的です。試験に関しては、私立の中学校から都立高を受験する場合は比較的やりやすいと思われますが、公立の中学校からの場合では定期試験をこなすだけでは不十分です。オリジナル問題作成校など志望に合わせて早い段階からプラスアルファの学力をつけておきたいものです。
とはいえ部活・遊びにも時間を割きたい時期。まずは英語と数学だけでも塾などを利用して学習を進めましょう。

国立・私立の上位校を受験する場合はさらにハードルが上がります。内部進学生の半数は外部進学生に抜かれてしまうというデータもありますが、それだけ自分の進路に自覚を持って取り組んでいる生徒たち同士の競いあいです。入試問題も公立の中学の内容だけでは不十分です。

中学受験をくぐって中学に入学しても、内部進学できなければ外部受験となります。私立の学習の進度はとても速いため、特に数学でついていけなくなる生徒が多いようです。この場合生徒の個人的な改善点があるはずですから、内部進学対策には信頼できる家庭教師をつけることはとても有効だと思われます。

この時期は、生徒に「自分」という意識が芽生えて来る大人への準備期間で、心の中は嵐が吹いています。親としても扱いに戸惑ってしまうことも多いと思います。上から押さえつけるのではなくまず気持ちを受け止めて、その上で大人として尊重することが大事です。

まず漢字の練習はとても大切です。定期テストのときに、その範囲の漢字は必ずおさえておきましょう。その上で、漢検を利用されるとよいでしょう。
現代文は取り立てて勉強する機会が少ないかもしれませんが、文章自体は難易度が上がります。日頃から小説など本に親しんでおきたいものです。良い文庫本に出会えると良いですね。教科書の文章のほかに、過去問で良いのでいろいろな学校のものにあったって見ると良いでしょう。
小学校のときと違うのは、古典が入ってくることですね。主要な古語を把握しておくとともに、鑑賞文を上手に使いながら問題が解けるようにしておきましょう。

小学校のときと比べて記号・文字で処理することが増え、内容が抽象的になってきます。文字式の計算や方程式の解き方を訓練しましょう。＋・－の扱いにも慣れる必要があります。

方程式を立てるのにはやはり国語の力が必要で、問題文の状況をきちんとつかまえることが大切です。等しくなる量を見つけなければ式が立てられませんから。
関数も登場します。正比例・反比例は小学校でも扱うので、まずその概念の理解、式とグラフの関係を理解しましょう。
図形は、必要な補助線を入れるのが難しいと思われます。合同・相似などの条件をきちんと理解した後、問題演習を相当量積む必要があるでしょう。

中学受験を経験していない人は、新しいことがたくさん出てきますね。事項ごとに提示される原理・現象をその用語とともにしっかりおさえましょう。苦手な人は、どうしてそうなるのか、先生や得意な人に質問したり、厚めの参考書で調べたりしましょう。

定期テストごとに配られるプリントや範囲の問題集をこなしましょう。特にⅠ分野は問題演習がとても大事です。

地理は必ず地図帳と資料集を傍らに置きながら、いつも調べながら学習を進めましょう。世界については、図版などで創造を膨らませながら学習してみましょう。

歴史はまずそのストーリーを頭の中に入れてしまいましょう。年号は時代を画するものや重要な制度・事件のものをゴロで覚えると良いですね。文化史は苦手な人も多いと思います。最低限有名なものは知っておいたほうが人生が豊かになります。いつも書いて覚えることを心がけてください。

公民の分野は興味が大事です。現代生活とリンクさせて学習を進めましょう。新聞やテレビのニュースに関心が持てると良いですね。

理系・文系ともに大学受験で避けて通ることのできない科目です。「英語の構造」が理解できるかどうかということに尽きます。

単語・熟語の暗記は教科書だけでなく一冊別途単語帳をやるくらいは必要でしょう。発音記号にも留意しながらの口での発音と、スペル練習を手を動かして行うことを同時にやりましょう。
文法の理解ができたらこれも何度も口頭で練習しましょう。「口」で覚えることのメリットはとても大きく、耳からの理解に貢献します。構文についてはそれほど複雑なものはまだ扱いません。出て来た英文すべて文法的に説明することが出きれば良いです。
言語は音声ですから、将来実際に使うようになれるためにも、耳や口を使った訓練を積みましょう。まだ若いうちに音声に慣れておくことは言語に関するハードルを低くします。できれば、小学校のうちから、NHKのラジオ番組などを流しておくだけで違うと思います。洋楽を流しておくのも手です!