大学受験

sakura 皆さん大体この段階を目指して学習を積んできました。
このころには、自分が将来どんな仕事につきたいのか、あるいは、「数学・理科のほうが得意」なのか、「国語・社会のほうが楽しい」のか、などの判断材料から、志望の大学・学部についてイメージができてくるものと思われます。
ただ、高校2年の半ばまでは、「文系」・「理系」はできれば絞らずに勉強を進めることをお勧めしたいと思います。どの分野に進もうと、将来役に立つこともあるはずですし、国公立への進学は経済状況からしてとても魅力的です。私立のセンター受験でも有利です。高校2年半ばころから受験科目について予備校などで強化を始めましょう。エール出版などから合格体験記も多く出ているので参考にすると良いでしょう。また、予備校の模試も受け始めてよい時期です。
参考書・問題集については、何を、どの順番で、どれだけやればいいのか目安もあります。生徒それぞれの学習の到達度に合ったもの、常に「自分の今のレベル+1」のものを進めていきましょう。詳しくは個別にご相談ください。
もうこの段階になれば勉強は完全に「自律的」に行いましょう。つまり、自分はどうするかを自分で判断し自分の意思で勉強を進めましょう。「自分の人生ですから自分で選択する」ことが大原則です。

・小論文

採点する先生たちはそのテーマについての社会的な経験を積んだ専門家です。生徒の書いたものが内容的に未熟であるのは当然です。大事なことは、「うそを書かない」「テーマについて情熱を持つ」ことです。必ず予備校や周りにいる信頼できる社会人の方に添削してもらいましょう。

・現代文

学校の現代文以外に訓練する機会の少ない科目かもしれませんね。漢字や語彙知識は今までの学習の積み重ねです。これまでどれだけ読み・書きを行ってきたかが如実に反映されます。選択肢の切り方にはコツがあるのでマスターしましょう。記述は内容を正確に読み取り設問の意図をよく把握してわかりやすく、丁寧に。文章の内容も抽象度が高くなってきたり複雑な心情を把握する必要が出てきます。日頃から評論や論説を新聞で読んだり、古典の小説にチャレンジしたりしてみてください。

     

・古文

まず動詞・形容詞・形容動詞の活用の種類と活用形、助動詞の活用と意味と接続、助詞の意味と接続をきちんと覚えてしまう必要があります。どんな文章でも品詞の分解と訳出が出来るようにしておくこと。その次に、基本的な読み方の訓練です。古文の文章にも読み方のルールがありますから、それをマスターしておきましょう。この段階を飛ばしてしまうと読んでも内容がわからない、ということになってしまいがちです。大体の文章が読めるようになったら問題演習を積みましょう。よく出る古典の知識は押さえておくと助けになります。いつ、誰が、誰に、何をして、どう感じたのか、きちんと把握できれば問題は解けます。

・漢文

中学生のときに導入されたとは思いますが、もう一度返り点の読み方、打ち方を復習して確実にしておきましょう。その上で、語法、句法だけ取り出して主なものを覚えてしまいましょう。漢字、返り方、読み方、意味をセットで。一通り覚えたら問題演習に進んで、書き下しと全訳の訓練をしましょう。内容が確実にとらえられていれば解答は出来てくると思いますが、その他に漢字の知識を補い、文学史の知識を入れておくと鬼に金棒です。世界史を選択している人は中国史の知識が役に立つことがあります。

・数学

色々な新しい概念がたくさん出てきます。一つ一つ丁寧に抑える必要があります。公式は最終的には覚えてしまう必要がありますが、それがどう導かれたのか説明できるように、必要なら自分で導けるようにしておきましょう。覚えるのも、暗記のようにするのではなく、問題にあたって慣れることで身につけましょう。
数Ⅲ・Cまでの道のりは長いです。苦手な人も最初から文系だからと決め付けずに、少しずつ学習を進めましょう。最初から全部出来る必要はありません。
概念の導入ばかりで問題演習がおろそかになると、一歩上には行けません。レベルにあった問題集を使用しながら、億劫がらずに、どんどん挑戦しましょう。

・世界史

暗記科目としてとらえると覚えることがあまりにもあって大変です。Storyとして理解しましょう。縦軸と横軸、つまり時系列順の歴史(古い順から)と同時代史(同じ時の他の地域)を立体的に頭の中に組み立てましょう。
ひとつの史実に対し、それが歴史上どういう意義を持つのか、特に国公立の二次のある人は、いつも意識しましょう。その史実の起こった背景・原因とその史実が世界史に与えた影響を意識すると、歴史がStoryとして立ち上がってきます。
また、インプットだけだと忘れやすいので、常に一問一答や問題演習でアウトプットを習慣的にやっておきましょう。

・英語

構文の理解が鍵になります。お勧めは、まだ時間のあるうちに、一冊長い英語の本(ペンギンブックスなど)を、半年ぐらいかけて全部構文をとりながら読んでみると大変力になり、一生モノになります。学校で副読本を読む場合には大変ですがノートに全訳してみましょう。

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